Stoic Sounds 元はExtroseが運営する個人サイト名

プロフィール

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Extrose
2002年頃から電脳海にいる。 制作ペースは激減したものの今でも現役の作曲者(自称)であり、機会があればBMSも作る。 が、最近はVを被ってゲーム実況に勤しんでいる。 興味があるものになんでも手を出すのでかなりの趣味を抱えている。

柊 雷夜
ユーチューブ地方で見かけるVのすがた (↑)。 たまに VRChat にも出る。 VRoid Studio 製。

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エンジニア - ソフトウェア別 - FastCopy - バックアップにおすすめの使い方

まえがたり

バックアップすると、その間PCが長く使えなくなってヒマだ・・・
そんなヒマを少なくする方法がある

そもそもバックアップは、データ全部をバックアップ用ストレージに退避するのが基本的な動き
創作をしないPCでも、Cドライブは30~40 GB とか、長く使ってたら100 GB は行くだろう
毎回 100GB 近くを処理するのだから当然時間がかかる

そこの時間の短縮をするのにおすすめなのが FastCopy である

前提

ここで使う方法はファイルのみのバックアップである
ブートセクタの退避や、イメージバックアップでないため、
復旧にOS導入からの手間は必要となる

個人的にはPCの基盤をクリーンアップする機会にちょうど良いので気にしないが、
イメージリストアによるクイックな復旧を求める場合は、
他のツールを探してほしい

使うソフト

FastCopy

ファイル操作を支援するツール
今回の用途以外でも、ファイル操作がド下手くそなWindowsの代わりにこれを使うことで、
特に大容量ファイルや大量ファイルの操作を劇的に改善できる

今回はFastCopy を使ってバックアップを取る

やり方

FastCopy の導入はただインストールすればよいので省略
バックアップ用ストレージを繋ぐのも単純なので省略

  1. FastCopy を 管理者権限で 起動
  2. 後述の設定を行う
  3. 実行を押下、 実行中はPCを操作しない

直感的に使えるUIなのでここで迷うことはまずない
次は設定について

設定

なぜ時間短縮になる?

「同期」という文字から察せる通り、この方法は元と先を同じ状態にするため

Q. バックアップの「差分」と同じ?

近い

差分はフルバックアップから現在までの差分を取る
差分からさらに増えた分を取る場合は増分と言う

違いは、こちらの方法は常に1世代しか取れないが、
差分バックアップはフルバックアップからの世代が取れる

Q. 世代維持ができないからバックアップツールより悪い方法?

ここは各自のバックアップのポリシー次第

私は常に1世代で間に合うようにしているため、この方法を取っている
ここで例えば創作/制作をしていて、ある時に戻したいということが起こりえる人には
バックアップツールの利用の方がおすすめできる

・・・そもそも、バックアップでなくてプロジェクトで世代管理をするほうの見直しが必要だとは思うが

Q. この方法があればバックアップツールは不要か

先述のとおり、ブートセクタは取らないところに注意
リストアの機動性は落ちる

バッチを組む

都度パラメータを指定しても良いが、ドライブが複数あると設定が面倒になってくる
そこでバッチで動作させてしまう

FastCopy はさまざまな引数が指定できる

fastcopy.exe /cmd=sync /force_close /no_confirm_stop /speed=full <バックアップ元(C:\など)> /to=<バックアップ先>

cmd=sync は「同期」
force_close は「エラー時も処理終了後にFastCopyを閉じる」(理由は後述)
no_confirm_stop は「エラー時継続」
speed は処理スピード

force_close をつけるのは、複数ドライブのバックアップ時に、エラーがあると1ドライブごとに停止してしまうため
夜中放置とかできなくなる

バッチファイルを作って実行を行うが、 管理者として 実行することをお忘れなく

他パラメータについてはヘルプ参照

注意:シンボリックリンクを用いている場合

シンボリックリンクを用いている場合、通常はシンボリックリンク先のファイルをバックアップしない
従って、リストア時にファイルがないということが起こる

全ドライブをバックアップする場合、結局リンク先の情報も含まれると思うが、
シンボリックリンクを解決して実体としてバックアップをする場合には「/reparse=FALSE」オプションを追加すること

おすすめ:転送ログ

「/filelog」パラメータを指定すると転送されたログがファイルに記録される
キャッシュなど余分なデータも見えてくるので、クリーンアップの参考資料になる

なお、初回実行時は大量になるので外しておくこと


Windows のファイル操作がカス、って思った時から使い始めた FastCopyで、
「同期」という項目に気づいてから取っている方法を共有した

昨今、Windows 11 のストレージ破壊問題があり(2025/9/7時点解決していない)
バックアップの関心があると思うのでお試しいただきたい
ただし、この操作がもしかしたら現象を引き起こす(50GB以上書き込みが問題、の単位がイマイチ不明)可能性があることに注意

「外部ストレージは高い・・・」と思う人には、
「でも作ってきた資産が失われる方が痛手だがそれで良いか?」という言葉を投げかけておく

バックアップにはお金、かけよう